家の前の通りは、いつもきれいです。

両隣やお向かいはもちろん、
ずっと向こうの端まで見渡しても、
ごみひとつ落ちていません。

だから私もうかうかしていられません。

裏庭の畑ばかりに手をかけていると、
表の庭には枯れ葉が落ち、気づけば雑草も伸びてきます。

まわりの方々がきれいに手入れをされているので、
「我が家もちゃんとしておこう」と
自然に思えるのです。

良い環境というのは、
人を前向きに動かしてくれるものですね。

我が家の庭は、あじさいが植わっています。

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昨年は花が終わったあと、
初めて自分で剪定に挑戦しました。

動画を見ながら、
どこを切るのか、いつ切るのかを何度も確認して、
恐る恐るハサミを入れたのを覚えています。

そして知ったのが、「お礼肥え」という言葉。
花が咲き終わったあとに与える肥料のことだそうです。

一年間きれいに咲いてくれたことへの感謝を込めて。
なんとも優しい言葉だなと思いました。

昨年の6月に引っ越してきたので、
この家に住み始めた頃には、
すでにあじさいが満開で
色も形もさまざまな花を楽しみました。

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昨年は、それを眺めるだけだったけど
自分で剪定したものだから
ちゃんと咲いてくれるだろうかと、気がかりでした。

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でも、暖かくなるにつれて葉が増え、
雨が降ったあとには花が一気に色づき始めました。
これは本当にうれしかったですね。

ワンルームで暮らしていた頃には味わえなかった、
季節の変化を感じる楽しさがあります。

昨年は咲いている様子を見るだけで満足していましたが、
今年はもうひと手間かけてみることにしました。

咲いた花を切り戻して切り花にし、
ほかの枝も整えて風通しを良くしました。

そうすると次の花付きも良くなるのだそうです。
地面近くの枝を整理したので、
あじさいの足元がすっきりしました。

もりもりと茂った姿も見ごたえがありますが、
私は少し整っているくらいの方が好みかも。

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カットした花は部屋で楽しむことにしました。
花瓶は実家から持ち帰ったものです。

ところが私は相変わらず花を活けるのが苦手。
特にあじさいは難易度が高い気がします。

葉を減らして水分の蒸発を防ぎ、
茎を斜めに大きく切り、
茎の中のワタをかき出して、
水も毎日替える。

弱ってきたら切り戻しもする。

調べた通りにやっていても、
少しずつ元気がなくなっていきます。

そう考えると、やはり庭で咲いている姿が
一番美しいのかもしれません。

それでも、庭はすっきり整い、
部屋には花が飾られている。

その光景を見るたびに、
この手間をかける価値は十分にあったなと思います。

お花屋さんへ買いに行かなくても、家に花がある。
とても贅沢に感じられる毎日です。



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