オーディブルを聴き始めてちょうど一年が経ちました。
まさかこれほどまで日常に不可欠なものになるとは思ってもみませんでした。

少し前まで聴いていたのは「神様の御用人」。

聴きたい本を選ぶとき、続編があるシリーズは面白いのかも?
と、気軽な気持ちで聴き始めることが多いです。

この作品も、正直タイトルからはあまり惹かれなかったのですが、「10巻も出てるなら面白いに違いない」と読み始めたのでした。
野球をあきらめ、おまけに就職先まで失った萩原良彦。彼がある日突然命じられたのは、神様の願いを聞く“御用人”の役目だった。人間味溢れる日本中の神様に振り回され東奔西走する、ハートウォーミング神様物語。
神様のご用人:著者 浅葉なつ(Amazonより)
登場する神様には、聞いたことのある名前もあれば、まったく知らなかった名前もありました。
物語はフィクションだけれど、神様の名前を検索して調べているうちに、だんだんと古事記や日本書紀に興味が湧いてきました。

10巻で出会った印象的な一文があります。

また今度、またいつかと思っているうちに来られない日が来ることが怖かった。
希望だけを見つめ続けることはたやすいが、それが叶わなかった日のことを考えておかなければ、その希望がどんなに尊いものか、きっと分からない。

実家店の解体が始まることもあり、足を運ぶ機会が増えたからかもしれません。
父が病気と分かってから最期までの一か月を思い出していました。

そのときの私は「悔いが残らないように」と判断していたつもりでした。
でも、生きている間に父を家に帰らせてあげられなかったことは、やっぱり悔やんでいるのです。

「治療が終われば歩けるようになって、玄関までの階段を上がれるようになる」
そんな根拠のない確信を持っていたんですよね。

けれど、それはただ「希望だけを見つめ続ける」たやすい方を選んでいただけだったのかもしれません。
叶わなかった日のことなんて、考えてなかった気がする。

もし少しでも考えていたら、先生への質問の仕方も違っていたかもしれない。
そうすれば、どんな手段を使ってでも、家に帰らせてあげられたんじゃないか?

そんなふうに後悔に沈みそうになるとき、親戚の姉ちゃんが掛けてくれた言葉を思い出すのです。

「どれだけやっても後悔はするからね」

その言葉が私を引き戻してくれるのです。

別の選択をしていれば、また別の後悔が生まれたかもしれない。
だからこそ、自分の選んだことを「正解」と思えるように、できる限りのことをしていくしかありません。

そうして自分自身が後悔しないことだけでなく、周りに不要な後悔をさせないこと。
そのために、普段から伝えたり、書き残しておくことが必要なのだと思うのです。

エンディングノートは、自分の最後の意志を伝えるだけでなく、見送ってくれる人たちの心の負担を減らすためのものにもなる。
そう思うとページが埋めやすくなりました。

あくまで今の気持ちでいい。
気持ちが変わればまた書き直せばいいですしね。

エンディングノートをはじめ、私のモノのほとんどは寝室のクローゼットに置いてあります。

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クローゼットはテレビが掛かっている壁の裏側。

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見ていたらまた減らせそうな気がしてきました。




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