物忘れも見方を変えてみれば : *LittleHome* Powered by ライブドアブログ

実家に行ったとき、冷蔵庫をチェックするのが最近の任務。

お腹を壊しやすくなっているので、怪しいものは遠慮なく処分しています。
もったいないより父の腸を守りたい。

人様のことはよく見えるもので。
案外自分のことって見えていないもので。

たしか100円ショップで購入したケース。
使い道がなくなったんだけど、もったいないからとやや強引に冷蔵庫で使ってみたら。

やっぱり期限をとっくに通り過ぎていました。

うっすら透けて見えるのに。
一日に何度も冷蔵庫を開けるのに。
私の視線はこのケースを素通りしている。

さすがに懲りました。
もう冷蔵庫内の美収納は諦めます。

美しさよりも食材を大切にしたい。

今朝はゴミを出し損ねました。
いつもなら前日の晩に出すんだけど、昨夜はとてもメンドウだったのです。

朝起きてからでも間に合うしね。
すぐ出せるように玄関に置いてから寝ました。

そして今朝、玄関のゴミは目に入っているはずなのに、
冷蔵庫のケースと同じ、素通りしている。

ハッと気づいたときにはすでに回収されていて出し損ねました。

だから、物忘れは認知症が始まった父だけのことではないのです。
毎日毎日、私だって何かを忘れて生きている。

痛みに強弱があるように、物忘れにも段階があるだけ。
ただそれだけなのです。

なんなら父はほんの数分前の会話を忘れているけど。

それって純粋に”今この瞬間を生きている”ってことじゃないのか？
私がその瞬間に合わせればいいだけじゃないか。

私のゴミ出しも、次に出せばいいだけ。
ベーコンもケースに入れなければいいだけ。

なんだかよく分からないけれど、”ただそれだけ”のことを、すごく難しく考える癖が身についてしまっているのかもな？

出し損ねたゴミを持ち帰りながら、そんなことを考えていた朝でした。