好きだから大切にできると思うんですよね。

好きでなくなったものは、どうしたって自分から遠いところに置きがち。

もちろん、大切だからこそ壊れないように奥にしまうという場合もあるでしょうけれど。

目に触れない分、手入れもできないし、状態の変化に気づかなります。

そうして気が付けば、カビが生えていたり朽ちていたりする。

…と、そんな風に考えさせられたのは実家です。

私にとって実家はあまり好きな場所ではありませんでした。

少しでも早く家から出たかったから高卒で社会人になったとき、ひとり暮らしも考えました。

だけど母親から猛烈に反対され、当時の私はそれを受け入れる素直な娘だったのです。

だから結婚して正々堂々と家を出たとき、やっと!やっと!家を出られた!という表現が思いつかないほどの喜びに包まれました。

倉庫部屋_1

それほど近所なのに遠くに置いていた実家に向き合わざるを得なくなったのは、母の遺品整理がきっかけ。

趣味部屋_36

片付ける範囲が広いこと、母のモノが尋常ではなく多かったことで、結局3年もかかってしまいました。

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それ以降もこまごまとした整理は続き、たくさんの方にモノを引き受けていただきました。

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おかげさまでかなりスッキリとした気持ちのいい空間になり、しばらくして友人がピラティスのスタジオとして有効に使ってくれました。

ピラティス_3432

本当に感謝です。

その後、友人が新たにスタジオを構えたことによって、この部屋は空きスペースに。

明確な使い道が思いつかないのでそれまでの間、私自身と家族、友人たちから預かった不用品の一時置きと、それらを出品する作業場にしました。

梱包_09253

母が残したモノの中には、梱包に使えるアイテムがかなりあるので、出品後の発送までがとてもスムーズにできます。

出品するばかりではなく、ときどき友人たちに見てもらって、必要なものを引き取ってもらうことも。

小さなフリーマーケットですね。

その場で持って帰ってもらえると、梱包や発送の手間が省けるのでとても助かります。

買うほどではないけれど、もらえるなら使ってみたい!…らしいです。

モノを活かしたいという私の想いを叶えてくれる、ありがたい友人たちです。

ただ、最近はあまり実家に行けていません。

行っても父の用事を済ませ、ササっと梱包作業をして帰っていました。

なぜなら…。

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雨漏りが再発したから。

何件かの業者さんにも見てもらったし、それなりの金額もお支払いして、ようやくおさまっていたんですけどね。

どうやら一時しのぎでしかなかったようです。

天井を四角く開けたままなのは、完全に雨漏りが収まったのを確認出来てから閉じましょうという、業者さんからの提案。

なんだかそれも気持ちのいい状態ではないので、私がプラダンで仮に塞いでいたんですよね。

せっかく壁紙もきれいに貼ってもらったのに、だんだんと雨水のシミが浮き出てきて…。

この様子を見るのが辛くて、私は逃げるように帰っていたのです。

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その結果、部屋が乱雑になってきました。

「次来た時に片付けよう」と決意するのに、その”次”のときにはまた逃げ帰ってしまうんですよね。

けれどこの雨漏りの再発は、父もかなり気になっていたようなので、再度業者さんに相談することにしました。

この家は、家族とも相談して、私の代で終わらせることに決めています。

なので費用の掛けどころが判断しづらいところですが。

工事中_2763

ここまで剥がして直したもうひとつの部屋は、やっぱり大丈夫ですもんね。


見てもらうにしても、修繕するにしても、片付けないと。

これはこれで目標ができたので、また実家に通うことになりそうです。



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