今月の初め頃、妹から
「生まれて初めてクラウドファンディングで
 購入したものを姉ちゃんと共有したい」
とのLINEが届きました。

LINEの文章からそれはどうやら
ちょっと珍しいお菓子らしく
しかもわざわざ家まで届けに来てくれるという。

そりゃ~期待が膨らむわけです。

そして翌日。
妹が持ってきてくれたお菓子がこちら。

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あら!素敵。

ほぼ英字のパッケージだけど
下の方に唯一日本語で書かれていたのが

店理料い多の文注
???

あ、「注文の多い料理店」か。

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パッケージを開けると
小冊子とカード、それに木製のスプーン。

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小冊子はお菓子を買ったときに
よくついている商品説明かな?

…と思いきや!
それは宮沢賢治の短編集に収められている
童話「注文の多い料理店」だったのです。

宮沢賢治といえば「銀河鉄道の夜」は
知っているけどこちらは知りませんでした

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このお菓子は大分にあるマチカという洋菓子店の
高見由里さんが開発されたもの。

注文の多い料理店という物語に沿って
作り上げていくバターサンドクッキーです。

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さらに箱の先に進むと
メインのお菓子が現れました。

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普段の私はせっかちで
たいてい取扱説明書をすっとばして
自分の勘と感覚で使い始めるんだけど。

このお菓子は順番通りに進んでみます!

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0 帽子と外套と靴をお取りください
  包み紙をお取りください


外套←が読めなかった…。
ガイトウで防寒防雨用の衣服のことだそう

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1 壺のクリームを塗ってください。

バタークリームを買ってまでは
食べることがないほど
実はあまり好きではないけれど
壺に入ったバタークリームは
妙に惹かれます。

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2 早くあなたの頭に瓶の中の香水をよく振りかけてください
 瓶の中のソースを好みでつけてください


香水をイメージさせるきらきらとしたソースに
期待が高まるじゃないですか!

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3 塩をふりかけてください

仕上げの塩をふりかけたときには
すでに口が8割ほど開いていたと思う…

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4 お好みでお召し上がりください

そしてようやく食べたクッキー!

普段あまり食べることのない
バタークリームだけど
私の舌が覚えているのとは違って
濃厚で優しい。

なんといってもバタークリームの上に乗せた
ソースとほんの少しの塩とのバランスが
素晴らしい。

こうして今までにはなかった楽しみ方で
クッキーを味わえたのでした。

妹からこのお菓子を貰わなければ
私は宮沢賢治の「注文の多い料理店」を
知らずにいたと思います。

普段読んでいるのが実用書ばかりの私には
とても新鮮でした。

短編なので短い時間で読み切り
読み終わったときには
このストーリーの奥にあることが
知りたくなり。

…と、ひとつの箱から何層も楽しめました。

一通り堪能したところで
「姉ちゃんと共有したい!」と
言ってくれた妹にお礼と撮った写真を
送りました。

すると妹はこのお菓子を作られた高見さんに
お礼と感想を伝えたところで
さらに高見さんから
早々のお返事をいただいたそうで
その興奮と喜びが伝わってきました。

お菓子に加え、体温を感じるやりとりに
私も応援したい気持ちになりましたね。

一般販売の開始はインスタグラムで
お知らせがあるようです。
マチカ Instagram @___machika

面白いかも!と思うアイデアが湧くことも
やってみる!という行動力も素敵。

また今はやってみる!の背中を押してくれる
仕組みがあることもありがたいですね。

自分では見つけられなかったであろう
体験を届けてくれた妹に感謝です。



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