ふと思い出した時々に書いていますが
私にとっての母は
自分はしたいことをするのに
私のしたいことには反対する人。

心配性で泣き虫で食べることが大好き。
人が好きで人に好かれたい人で甘え下手。

私が小さいころからずっと夜の仕事だったから
家で顔を合わせて一緒に過ごす時間は
ほとんどなく
私は22歳で結婚して家を出たので
母のことは知っているようで
あまり知らないのかも。

母もきっと私のことはよく知らないはずで
そんなだから
母の最期が近づいているとき
まさか私がここまで
母に関わろうとするとは思わなかったそう。

母が入院している病院に
着替えやら頼まれたものを
ちょこちょこと持っていきました。

駐車場に着くまでの間
つい考えてしまうんですよね。

母ならこれから次々と
いろんな遊びを見つけて楽しめるだろうに。

美味しいものを求めて
お仲間たちといろんなところに
旅に行けるだろうに。

困っている人のところに行って
せっせとお世話をして
たくさんのありがとうをもらえるだろうに。

それに引き換え私は
なんの趣味もなく引きこもっているし
中途半端なヘンクツ者で
人と関わるのがヘタだから
母ほど誰かのお役に立てることもない。

そんな私の時間を母にあげられたら
どれだけ母にとって周りの人たちにとって
有効に使ってもらえるだろうか。

そんなことを考えて
涙が止まらなくなったものです。

そうやって車の中で
その日の涙は出し尽くし
母の病室に入ったら
人を笑わせられない私なりに
なるべく母を笑わせる会話をしていました。

なぜなら私は泣くときはひとりで泣きたいし
誰かといるときは笑っていたいから。

だからそんな風に接していたんだけど
今思えば泣き虫の母と一緒に
泣いても良かったのかも。

「相手の気持ちを考えて」なんて言うけど
考えたそれは相手の気持ちではなく
自分の気持ちな気がします。

だから身近な人ほど会話を重ねて
自分と同じじゃないことを知ることが大事。

…ではあるだろうけど
きっと母は一周回ってそんな私のことを
分かっていてくれていたのだろうとも思います。

へんくつで愛想のない娘だけれど
それなりに母の存在は大切に想っている。
いつもよりちょっと多く想う
今日は母の命日です。

IMG_1883

整理した後でもかなりあった小物たち。
たくさんの方々のおかげで
必要とされるところに行くことができました。

それでもまだ残っているモノを
なんとかしてあげないとなぁ。


1クリックの応援をありがとうございます
にほんブログ村 ライフスタイルブログへ
にほんブログ村

*Little Home* - にほんブログ村

新着記事をLINEでお知らせします