ブログを始めた11年前。

その存在を初めて知って
手に入れたものがあります。

それは小さな小さな木彫りの馬。

ダーラナホースという
スウェーデンの伝統工芸品です。

IMG_8632

これを買ったきっかけは
当時よく拝見していたブログで
北欧インテリアに興味を持ったこと。

ただ、当時の私は子育て中の借金返済中。
拝見していた暮らしには程遠く
現実離れした憧れの世界でした。

そんな憧れのお宅でよく見かけていたのが
この木彫りの馬だったのです。

高級な家具でもなく
おしゃれな家電でもなく
こんな小さな飾りくらいなら
私にも買えるかな?と
安易な気持ちで商品ページを開いたら…。

「えっ⁉そんなにするの⁉」

予想を超えた金額に驚きました。
やっぱり私には手の届かない憧れの境地だ。

そんな風に思って
諦めようとしたんだけれど
後ろ髪ひかれる思いで
検索していて見つけたのが
今我が家にある小さなダーラナホースです。

その大きさわずか5cm。

IMG_8652

今は鉢植えのココが住処


当時の私は
小さくて素朴なこの木彫りの馬に
ささやかな願いを込めました。

なぜならダーラナホースは
幸せを運んでくれる馬と言われていたから。

ダーラナホースが誕生したころの話。
馬は生活に欠かせないものだったけれど
貧しい村の人々にとって
馬を手に入れることはとても難しいこと。

だから憧れの馬を自分の手で彫って作り
売り歩いたのだとか。

やがてそれがこの地方の
名物となり、産業となり
世界に知られることとなったのだそうです。

私がダーラナホースを買った当時の記事には
こんな風に書いていました。

小さいけど…
小さな我が家の
小さな私たち親子にも
小さな幸せを運んできてくれると信じて


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あれから11年。
娘は就職してありがたい環境の中で
社会経験を積み上げています。
また笑って過ごせるパートナーと共に暮らし
ひとつ、またひとつと
ささやかな願いを叶えています。

私はこれ以上ない環境で
過去最高と思える仲間と仕事をしています。
また念願だったひとり暮らしも叶い
賃貸ではあるものの新築で
好きなものに囲まれて暮らせています。

小さなダーラナホースしか買えなかった
あの頃の私にとって
遠い憧れだった暮らしは現実になりました。

今振り返って思うに
本気で叶えたいことは時間がかかるんですね。
それはまるで
日々の変化はまったく分からないのに
確実に大人になっていく子供の成長のよう。

望んだことが叶うか叶わないかは
それだけの時間をどのように過ごすかの差
なのだと思うのです。

心と体が喜ぶものをじっくりと手に入れる。
心と体の負担になるものを丁寧に取り除く。

暮らしの中のひとつひとつは
本当に些細なことなのかもしれないけれど
これがまさにチリも積もれば。

すべてその先の自分に返ってくることだと
今は疑いなく信じられます。

だからとて
毎日は頑張れないし
頭と体が思うとおりに行かないことも多い。
それでも、
今日の延長線上にある未来の私のために
良い一日にしよう。

そんなことをふと思ったGWの始まりです。


☑ダーラナホース 5cm
我が家と同じサイズはこちら


☑ダーラナホース 13cm
当時ブログで拝見していたのは
鮮やかな配色のこちら





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