もしかしたら過去のブログで書いたことがあるかもしれませんが。
私が高校3年のときの話です。
担任の先生に就職の希望を聞かれ「バスガイドになりたい」と答えました。
しかも市外にあって寮生活ができるバス会社を希望していました。
小さな居酒屋の両親の元で育ち、成績は中の下。
なんの特技も取り柄もない高校生です。
そんな私が見ることができた社会も、関わってきた”大人”も、今思えばずいぶんと偏りがあったと思います。
視野が狭いと、当然ながら選択肢も狭まるもので。
当時の私の印象に残っていた「仕事をしている人」の中で、唯一魅力を感じたのがバスガイドだったというわけです。
高校を卒業したらバス会社に就職して、ようやく憧れの仕事に近づける!と期待を膨らませていました。
ところが担任にも親にもなんなら当時付き合っていた彼にまで猛反対されました。
みんなが口を揃えて言った反対の理由は、成績の良し悪しではありません。
「あなたなんかに勤まる仕事ではない」の一言です。
誰一人として、なぜなりたいのか?を聞いてくれることもなければ、ましてや応援の言葉はありませんでした。
ずいぶん説得したつもりでしたが、納得してもらえず。
私は自分が初めてやりたいと思った仕事に向かってチャレンジすることすら諦めてしまいました。
その後の人生を経験したことで、この諦めが周りのせいではなく自分なんだと気づくことができましたが。
そんな過去の話を娘にもした上で、失敗してもいいから自分がやりたいと思ったことは迷わず挑戦してほしい、と伝えました。
誰のせいにもできず、自分自身の決断に対していつまでも後悔したからです。
先日観たこちらの動画で、当時の自分の姿が走馬灯のように浮かびました。
こちらは下町ロケットのモデルとなった植松努さんが講演された動画です。
再生回数はすでに450万回を超えているので、すでにご存じの方もいらっしゃることと思います。
植松さんは子供の頃、大人たちから掛けられた言葉に深く傷つき悩みました。
悩んで考えてそしてたどり着いたのは「どーせむり」という言葉の恐ろしさです。
これは人の自信と可能性を奪う言葉なのだと。
自信を奪われた人は自分の自信を守りたくて、しょうがなく他の人の自信を奪うようになる。
だから「どーせむり」を失くせば、いい社会がくるのだと。
「ひとりでも多くの子供たちが自信と可能性を奪われないといいな」と思われている植松さんの会社では、修学旅行などでのたくさんのお子さんの見学を受け入れられていらっしゃるそうです。
子供の頃に植松さんのお話を聞けたら、それだけで視野がぐんと広がりそうですね。
20分ほどの動画ですが、植松さんの穏やかな語り口と声のトーンが心地いいんですよ。
そしていいも悪いも様々なご経験を通して得られた大切な思いが、最初から最後まで隙間なく込められているのを感じました。
選びきれないほど、価値のあるメッセージばかりです。
私もすでに何度も見返し、たくさんメモしました。
ここに書いたのはその中のほんの一部です。
小学生のお子さんたちにも伝わると思えるほどシンプルで分かりやすい言葉でお話してくださっています。
日々ブログで文章を書いている私は、”シンプル”の難しさを知っています。
伝えたい気持ちが強ければ強いほど複雑になり、何を言いたいか分からなくなることが多々ありました。
選んだ言葉で不快にさせてしまうこともあったと思います。
老若男女、たくさんの人に伝えたいからこそシンプルに。
伝えたい相手への思いやりがあるからこそなせる業で、植松さんのお話からはそれがひしひしと伝わってくるのです。
動画のタイトルは「思うは招く」です。
お母様から伝えられたというこの言葉についてもお話されています。
そういえば私も思い続けて、ただただ思い続けて目の前の小さなことをやっていたことで、

今の暮らしにたどり着けました。
意識し始めたころからすれば10年もかかっています。
宇宙開発に比べればあまりにも小さなことですけどね。
これから夢を探していくお子さんたちはもちろんのこと、そのお子さんの成長に力を尽くしている方、自立して頑張っていらっしゃる方、周りの誰かを支えていらっしゃる方にもぜひお勧めしたい動画です。
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ラクにすっきり自分らしく暮らすコツをご紹介
私が高校3年のときの話です。
担任の先生に就職の希望を聞かれ「バスガイドになりたい」と答えました。
しかも市外にあって寮生活ができるバス会社を希望していました。
小さな居酒屋の両親の元で育ち、成績は中の下。
なんの特技も取り柄もない高校生です。
そんな私が見ることができた社会も、関わってきた”大人”も、今思えばずいぶんと偏りがあったと思います。
視野が狭いと、当然ながら選択肢も狭まるもので。
当時の私の印象に残っていた「仕事をしている人」の中で、唯一魅力を感じたのがバスガイドだったというわけです。
高校を卒業したらバス会社に就職して、ようやく憧れの仕事に近づける!と期待を膨らませていました。
ところが担任にも親にもなんなら当時付き合っていた彼にまで猛反対されました。
みんなが口を揃えて言った反対の理由は、成績の良し悪しではありません。
「あなたなんかに勤まる仕事ではない」の一言です。
誰一人として、なぜなりたいのか?を聞いてくれることもなければ、ましてや応援の言葉はありませんでした。
ずいぶん説得したつもりでしたが、納得してもらえず。
私は自分が初めてやりたいと思った仕事に向かってチャレンジすることすら諦めてしまいました。
その後の人生を経験したことで、この諦めが周りのせいではなく自分なんだと気づくことができましたが。
そんな過去の話を娘にもした上で、失敗してもいいから自分がやりたいと思ったことは迷わず挑戦してほしい、と伝えました。
誰のせいにもできず、自分自身の決断に対していつまでも後悔したからです。
先日観たこちらの動画で、当時の自分の姿が走馬灯のように浮かびました。
こちらは下町ロケットのモデルとなった植松努さんが講演された動画です。
再生回数はすでに450万回を超えているので、すでにご存じの方もいらっしゃることと思います。
植松さんは子供の頃、大人たちから掛けられた言葉に深く傷つき悩みました。
悩んで考えてそしてたどり着いたのは「どーせむり」という言葉の恐ろしさです。
これは人の自信と可能性を奪う言葉なのだと。
自信を奪われた人は自分の自信を守りたくて、しょうがなく他の人の自信を奪うようになる。
だから「どーせむり」を失くせば、いい社会がくるのだと。
「ひとりでも多くの子供たちが自信と可能性を奪われないといいな」と思われている植松さんの会社では、修学旅行などでのたくさんのお子さんの見学を受け入れられていらっしゃるそうです。
子供の頃に植松さんのお話を聞けたら、それだけで視野がぐんと広がりそうですね。
20分ほどの動画ですが、植松さんの穏やかな語り口と声のトーンが心地いいんですよ。
そしていいも悪いも様々なご経験を通して得られた大切な思いが、最初から最後まで隙間なく込められているのを感じました。
選びきれないほど、価値のあるメッセージばかりです。
私もすでに何度も見返し、たくさんメモしました。
ここに書いたのはその中のほんの一部です。
小学生のお子さんたちにも伝わると思えるほどシンプルで分かりやすい言葉でお話してくださっています。
日々ブログで文章を書いている私は、”シンプル”の難しさを知っています。
伝えたい気持ちが強ければ強いほど複雑になり、何を言いたいか分からなくなることが多々ありました。
選んだ言葉で不快にさせてしまうこともあったと思います。
老若男女、たくさんの人に伝えたいからこそシンプルに。
伝えたい相手への思いやりがあるからこそなせる業で、植松さんのお話からはそれがひしひしと伝わってくるのです。
動画のタイトルは「思うは招く」です。
お母様から伝えられたというこの言葉についてもお話されています。
そういえば私も思い続けて、ただただ思い続けて目の前の小さなことをやっていたことで、

今の暮らしにたどり着けました。
意識し始めたころからすれば10年もかかっています。
宇宙開発に比べればあまりにも小さなことですけどね。
これから夢を探していくお子さんたちはもちろんのこと、そのお子さんの成長に力を尽くしている方、自立して頑張っていらっしゃる方、周りの誰かを支えていらっしゃる方にもぜひお勧めしたい動画です。



