母は私に大切なことを教えてくれ
それは私の娘にも折りに触れ伝えてきました

一方で反面教師なところもあり
「子供にこんな思いをさせる親にはなりたくない」
という負の感情は
「こういう親でありたい」
という理想を持つきっかけになっていたと思います

離婚する前の元夫がいたときは
どんな風に子供と向き合うか
という会話ができました

子育てに対する希望や考え方が
わりと一致していたこともあって
その存在は大きかったと思います

でもシングルマザーになってからは
非力なりにもひとりで抱え込み
目の前のことで精一杯だったから
「私はこういう親でありたい」
という大切にしてきたはずの想いを
忘れていた時期がありました

それを思い出させてくれたのは
以前の職場の後輩

専門学校を卒業して入社した
20代前半の彼女との雑談中に
娘とのやりとりが話題に上がりました

「こっちは必至でしゃべってるのに全然伝わらん!
なんていうんかなぁ…
理解してるって感じがせんのよね
分かるようにと思って
何度も言い方変えながら言ってんのに
全然手ごたえがないんよね」

なんてことを言ったと思います

そしたらその後輩
「きゃはははー♪
それ絶対最初の30秒ぐらいしか聞いてないですよ~」

「まじか…?」

「私だったら途中から他のこと考えてます~」

そんなやりとりをした帰り道
確かにそうよね?
あの言い方されたら私だって聞いちゃ~いないよね

そして子育ての初心を思い出したのでした

親になったのは初めてだけど
子供だった経験はあるわけです
自分が娘くらいの時にどんな感情で親を見ていたか
よく知っているからこそ描いた理想だったはず

経験値が違うと見える景色が違います
子供はその年齢までの経験しかないなりに
確固とした意志があり
それを知ろうとしてほしいというのが
まだ子供だったころの私の親に対する願望でした

親は子供よりも人生の場数を踏んでる分
無駄なことはさせたくなくて正論を言うんですよ
今思えば母に言われたことは全て正しい

でも正論をぶつけられるだけじゃ
響かないんです

以前、ある記事の中で見つけた一節を思い出しました

心理学者 河合隼雄さんという方の著書を参考に書かれた記事で
「100%正しい忠告はまず役に立たない」というもの
私がハッとさせられたのはこの部分

野球のコーチが、打席に入る選手に
『ヒットを打て』と言うのは
100%正しいことですが
役に立つ忠告ではありません。
ところが、そのコーチが
『相手の投手はカーブを投げてくるぞ』
と言ったとき、それは役に立つ情報になります。
しかし100%正しいかどうかはわかりません。
ただ、敢えてリスクを取り、
決意を持って言うときにその忠告が活きてくる


これを読んだ時に
私はずっと母に「ヒットを打て」と
言われて大人になったかも…と感じました
そのうち「ヒットを打ったからってどうなるん?」
みたいな反発心が膨らんでいた気がします

相手(子供)のことを思ってこそ
本気で伝えたいことがある
でも相手がどんな思いで、感情で、
そこにいるのか、
そうしているのかを知らずして
役に立つ情報を伝えることはできないと思うんです

初心を思い出したころには
娘はそこそこ対等に会話ができる年頃だったので
私がやっていたことは
自分の失敗を包み隠さず伝えること
離婚もお金の使い方も人間関係も
いろんな私の失敗談を話してきました

「こうしたら成功するからそうしなさい!」
と言われるよりも
「こんな風にしたらあんな大惨事になってしまった!」
と伝えられたことの方が記憶に残りませんか?笑
結局私も娘にとって反面教師になっているんでしょうね

私からあらゆる失敗話を聞かされた娘は
自分自身を守るために
しっかり考えることと選択することの
大切さを知っているので
当時の私とは正反対の
堅実でかつ、楽しい20代を満喫しているようです

たくさんの失敗はしてきたけれど
親はカンペキではないということを
伝えながらも
本気の覚悟があれば
どこからでも軌道修正できる
そんな姿を見せられたことは
私にとって数少ない自信のひとつになったし
また、お互いにとって
どんな話題も誤解なく会話ができる
という信頼を築けたようにも思います

「子育てのことを聞きたい」と
言われていたことをふと思い出したので
その勢いで書いてみました

過去にこんな記事も書いていました



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