ご縁があって
新築のお家へお引越しされるお客様から
キッチン収納のお仕事をいただいていました。
ダンボールの荷解きから一緒にお手伝いを
してほしいというご依頼です。

設計段階から収納について
何度かお会いしてお話もしていたし
建築途中のお家を
見学させていただいたこともあって
ずっと完成を楽しみにしていました。

前日にもどんな風に進めていこうかと
シミュレーションしてみたりと
気持ちの準備も万端。

そして迎えたお仕事当日。
なんとお子さんが高熱を出されてしまったのです。
小さい体でどんなにかしんどいだろうと…。
さらにこういう時のお母さんの心情を思うと
それもまたつらいだろうと…。

お引越しされたばかりなので
前のお家もお引越し後のお家も
ゆっくりと寝かせてあげられないので
お子さんとお母さんはご実家に。

お電話口の声からは
お疲れと心配、もどかしさが伝わってきました。
これはお片付けどころではないだろうから
日程は変更で…と思いながら
お話を伺っていたところ、
なんとお客様は私に
キッチンの収納全般をお願いしたいと
おっしゃられたのです。

本来なら自分の城ともいえるキッチン。
使い勝手の好みもあるでしょうに
それを私に委ねてくれるとは…。
なんという潔さ。

「お姉さん←いつもこう呼んでくれます。
もしこのキッチンを使うとしたら?
と想定して収納してもらえませんか?」

通常なら尻込みしてしまいますが
何度かお会いして
いろんなお話をさせてもらっていたお客様。

しかもお引越し直後でお疲れの上に
高熱のお子さんを連れて病院へ走って…。


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もしご希望通りにならなかったとしても
お引越し後のダンボールがすべてなくなり
今晩からでもキッチンで用事ができるくらいに
なっているだけでも
気分的に少しはラクに感じてもらえるかもしれない。

そんな風に思えて、
私勝手のお仕事をさせていただくことを
お引き受けしました。

いつもならお客様とお話をしながら
それぞれのモノに対する思いなどを聞き
定位置が決まっていきます。
でも今回は黙々と作業。

新しいお家のキッチンには
シンク&コンロと一体型になっている収納のみ。
背面収納も、食器棚もありません。

その限られたスペースに
食器と調理道具をすべて収納してしまいたい
というのがお客様のご希望。

けれどダンボールから出したそれらが
すべて入るとは思えないので
その中から私が使いやすいと思うモノを
収納してみてほしい、とのことだったのです。

いつもと違う流れに最初は手が迷いましたが
それでも動いているうちに気づきました。

お客様がどれを愛用していらっしゃるか
ものを見ればちゃんと伝わってくるんですね。

使っているものと使っていないものとの差。

考えれば当たり前のことなんだけど
こんなにもその差を感じたことはありませんでした。

そりゃそうです。
いつもなら感じるよりも先に
お客様に聞いてますもんね。

お客様が愛用されているであろうモノたちを
私ならこうして収納するというやり方で
一通り仕上げてみた結果、
入りきらなかったのはほんのわずかの器のみ。

引越し前にお客様ご自身がかなり頑張って
断捨離されていたのだと思います。

最終的にはお客様に直接ご覧いただく時間があり
そして喜んでいただくことができて
本当に安心したし、達成感を味わえました。

わずかに入りきらなかったものを確認されたお客様。
すぐさま断捨離されるとおっしゃられていました。

ものが収まるべきところに収まると
それ以外のものに対して
区切りをつけるきっかけになることもあるんですよね。

今回はイレギュラーなお仕事でしたが
私にとって新鮮で新たな発見もあり
このお仕事の楽しさを再認識した1日になりました。

あとは早くお子さんの熱が下がって
新しいお家で元気に遊べますように。

そして穏やかな気持ちで
お客様仕様のお台所に変えていけますように。


今日も見にきてくださってありがとうございます!
良い一日になりますように♩

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