私が中学生頃だったでしょうか?
当時は実家ではない別の場所で
飲食店を経営していた父。

家に帰ってきたとき、
表階段を上がってくる足音で私たち姉妹は
それが父だと分かります。

途端にパパッと自分の荷物を持って
居間から出る妹。
父が玄関のドアを開ける頃には
階上の自分の部屋に到着。

私は大きく息を吸い込んで待機。

「ただいま」という父に「お帰り」と私。
数十秒後、「おやすみ~」と私も部屋へ。

実は当時の父。
1日中長靴を履いて仕事をしていたので
足が蒸れるんでしょうね。

ものすっっっごい臭いを連れて
部屋に入ってくるんですよ。
それが分かっているから妹は即退散。
私はどうも変に気を遣ってしまって
そこから動けず。

息を止められるだけの間、そこに居て
挨拶だけしたら自分の部屋へ。
子供ながらに小さな配慮…
のつもりだったんですよね。

ところが先日妹との会話の中で
「私はお父さんっ子だった」と。

私の記憶では、あのニオイから
一目散に逃げる妹の姿が濃すぎて
お父さんっ子の妹の映像がまったく出てこない!
記憶の角度のおもしろさです。

とまぁ、そんな子供時代の延長で
父とじっくり会話をするような時期がないまま
母の闘病生活に入りました。

父と会話するようになったのはこのくらいからです。

そして母はいなくなったしまったけれど
私たち家族が一緒に生活することはなく
それぞれがそれぞれの暮らしを作って
今に至ります。

IMG_6840
片づけ&DIYが完了した当時の画像。

before→afterはこちらから


その昔、ニオイを纏ってこの部屋にいた父。

今現在はこまめにお洗濯をし
柔軟剤のいい匂いをさせ
部屋は乱れることなく
恐らく家族の中で一番、清潔感溢れる
暮らしをしています。
あの足のニオイの人はどこへ…

息を止めて部屋から脱出していた私も
今や実家でごろんと横になって
お昼寝できるほどに。

昼寝_CYK0001

とはいえ、
ここでのお昼寝に勝る場所はありませんけど


父が暮らしやすいようにというのは
もちろん最優先だけど
「実家ってなーんか落ち着かんよね」
と言っていた私たち姉妹が
気軽に立ち寄り、
そこで過ごす時間が心地よく感じられる
場所になるように、
という気持ちで手を動かしました。

会話のなかった親子だけど
これもまた環境で変化するもので
実家の片づけが終わった今も
ちょこちょこと顔を出し、様子を伺い
ほどよい距離感で見守りあえているような
感覚でいます。

今日は父の口座をひとつ解約するために
一緒に銀行に行ってきます。
父のミニマム度は静かに進んでいます。

私もそうありたいです。



今日も見にきてくださってありがとうございます!
良い一日になりますように♩

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