私が中学生頃だったでしょうか?
当時は実家ではない別の場所で
飲食店を経営していた父。
家に帰ってきたとき、
表階段を上がってくる足音で私たち姉妹は
それが父だと分かります。
途端にパパッと自分の荷物を持って
居間から出る妹。
父が玄関のドアを開ける頃には
階上の自分の部屋に到着。
私は大きく息を吸い込んで待機。
「ただいま」という父に「お帰り」と私。
数十秒後、「おやすみ~」と私も部屋へ。
実は当時の父。
1日中長靴を履いて仕事をしていたので
足が蒸れるんでしょうね。
ものすっっっごい臭いを連れて
部屋に入ってくるんですよ。
それが分かっているから妹は即退散。
私はどうも変に気を遣ってしまって
そこから動けず。
息を止められるだけの間、そこに居て
挨拶だけしたら自分の部屋へ。
子供ながらに小さな配慮…
のつもりだったんですよね。
ところが先日妹との会話の中で
「私はお父さんっ子だった」と。
私の記憶では、あのニオイから
一目散に逃げる妹の姿が濃すぎて
お父さんっ子の妹の映像がまったく出てこない!
記憶の角度のおもしろさです。
とまぁ、そんな子供時代の延長で
父とじっくり会話をするような時期がないまま
母の闘病生活に入りました。
父と会話するようになったのはこのくらいからです。
そして母はいなくなったしまったけれど
私たち家族が一緒に生活することはなく
それぞれがそれぞれの暮らしを作って
今に至ります。
片づけ&DIYが完了した当時の画像。
before→afterはこちらから
その昔、ニオイを纏ってこの部屋にいた父。
今現在はこまめにお洗濯をし
柔軟剤のいい匂いをさせ
部屋は乱れることなく
恐らく家族の中で一番、清潔感溢れる
暮らしをしています。
あの足のニオイの人はどこへ…
息を止めて部屋から脱出していた私も
今や実家でごろんと横になって
お昼寝できるほどに。
とはいえ、
ここでのお昼寝に勝る場所はありませんけど
父が暮らしやすいようにというのは
もちろん最優先だけど
「実家ってなーんか落ち着かんよね」
と言っていた私たち姉妹が
気軽に立ち寄り、
そこで過ごす時間が心地よく感じられる
場所になるように、
という気持ちで手を動かしました。
会話のなかった親子だけど
これもまた環境で変化するもので
実家の片づけが終わった今も
ちょこちょこと顔を出し、様子を伺い
ほどよい距離感で見守りあえているような
感覚でいます。
今日は父の口座をひとつ解約するために
一緒に銀行に行ってきます。
父のミニマム度は静かに進んでいます。
私もそうありたいです。
今日も見にきてくださってありがとうございます!
良い一日になりますように♩
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飲食店を経営していた父。
家に帰ってきたとき、
表階段を上がってくる足音で私たち姉妹は
それが父だと分かります。
途端にパパッと自分の荷物を持って
居間から出る妹。
父が玄関のドアを開ける頃には
階上の自分の部屋に到着。
私は大きく息を吸い込んで待機。
「ただいま」という父に「お帰り」と私。
数十秒後、「おやすみ~」と私も部屋へ。
実は当時の父。
1日中長靴を履いて仕事をしていたので
足が蒸れるんでしょうね。
ものすっっっごい臭いを連れて
部屋に入ってくるんですよ。
それが分かっているから妹は即退散。
私はどうも変に気を遣ってしまって
そこから動けず。
息を止められるだけの間、そこに居て
挨拶だけしたら自分の部屋へ。
子供ながらに小さな配慮…
のつもりだったんですよね。
ところが先日妹との会話の中で
「私はお父さんっ子だった」と。
私の記憶では、あのニオイから
一目散に逃げる妹の姿が濃すぎて
お父さんっ子の妹の映像がまったく出てこない!
記憶の角度のおもしろさです。
とまぁ、そんな子供時代の延長で
父とじっくり会話をするような時期がないまま
母の闘病生活に入りました。
父と会話するようになったのはこのくらいからです。
そして母はいなくなったしまったけれど
私たち家族が一緒に生活することはなく
それぞれがそれぞれの暮らしを作って
今に至ります。
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その昔、ニオイを纏ってこの部屋にいた父。
今現在はこまめにお洗濯をし
柔軟剤のいい匂いをさせ
部屋は乱れることなく
恐らく家族の中で一番、清潔感溢れる
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あの足のニオイの人はどこへ…
息を止めて部屋から脱出していた私も
今や実家でごろんと横になって
お昼寝できるほどに。
とはいえ、
ここでのお昼寝に勝る場所はありませんけど
父が暮らしやすいようにというのは
もちろん最優先だけど
「実家ってなーんか落ち着かんよね」
と言っていた私たち姉妹が
気軽に立ち寄り、
そこで過ごす時間が心地よく感じられる
場所になるように、
という気持ちで手を動かしました。
会話のなかった親子だけど
これもまた環境で変化するもので
実家の片づけが終わった今も
ちょこちょこと顔を出し、様子を伺い
ほどよい距離感で見守りあえているような
感覚でいます。
今日は父の口座をひとつ解約するために
一緒に銀行に行ってきます。
父のミニマム度は静かに進んでいます。
私もそうありたいです。
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