先日のこと。
お風呂に入り一日を振り返っているときにふと思いました。

その日はお客様宅の食器棚を整理してお片づけをするお仕事をさせていただいた日でした。

リフォーム後だったこともあり、出されていた食器をとにかく詰め込まれたのだとか。
今回は食器の見直しと併せて使いやすい配置に収納しなおしたいというご希望でした。

ご家族の人数の割には多いかもしれないけど、手元に残すことを決められた食器には、使う使わないだけでは区別できない意味がそれぞれにちゃんとあるんです。
そういうお話を聞かせていただくのも楽しい時間でした。
整理できたあとは優先順位をお伺いしながら配置。

そんな作業をさせていただいた夜でした。


食器棚の中って子育てをしているときの感情に似ているかも…と。


フルタイムでの仕事に家事全般。
割と多めの来客にも対応しながらまったく正常運転できないお財布事情。
そのすべてのやりくりにショート寸前のようなギリギリの毎日だったころの私の感情と、余白のない食器棚が重なりました。

『お母さんは〇〇だから〇〇って言ってるのにどうして分からないの?なんで?どうして?ちゃんと説明しなさいよ!』

満タンの食器棚に一枚の食器も入れられないように、自分の感情だけで満タンになっている私に対して、娘が伝えたい思いを入れられる余白なんて私のどこにも見つけられなかっただろうと。
そんな私を前に、ただ黙ってうつむくしかできなかった娘の様子を思い出しました。

私にはそんな時期があったんです。

あの頃の私にどんな助言をしたとしても満タン過ぎて聞き入れられなかった気もしますが、忙しくて追われっぱなしの毎日だからこそ、自分の気持ちの整理収納をし、必要のない感情を手放して余白を作っておくことが大事だったと思います。

いつまでも抱え込んで悩んでいたことって、案外自分ひとりの思い込みだけだったこともあったような気がします。

食器棚に限らずですが、余白ができることでどこに何が入っているか分からない状態から、一目で見渡せるように配置できるようになります。
重い腰を上げて手を動かすことで片づけの連鎖が起こる事もあります。

今回のお客さまも箱の中で眠らせていた素敵なコーヒーカップのセットを、棚一段にまるでお店のように並べることができました。
『お客様にどのカップがいい?って見てもらいたいくらい!』と言って喜んでいただきました。

開け閉めしたくなる扉。
素直な気持ちを伝えたくなる母親。

幸いにも私には娘の代弁をしてくれる人たちが周りにいてくれたので、少しずつでも改めることができたけど、ほんとかわいそうなことをしたものだと今更ながらの反省…。
こんな私が母親にも関わらずよくぞ周りからも褒めてもらえる大人に成長してくれたものだと娘には感謝しかありません。


満タンの時にはなかなか気づけないものです。
余白ができて初めて客観的に自分の姿を振り返ることができます。

そんな状態を想像できるから、私は臆病にも同じ思いを抱えていらっしゃるお母さんたちにベストな言葉をかけることができません。
だから、お片づけという形で遠回りなお手伝いをしたいのだと思います。

今日もご依頼いただいたお客様のおかげで充実したお仕事をさせていただきました。
この仕事に就けて私は本当に幸せ者です。


*お詫び*
先日メッセージをくださったYさん。
ちょっと私の勘違いもありお返事がすっかり遅くなってしまいました。
すみませんm(__)m
先ほどお返事を残しましたのでまたのぞいていただけると嬉しいです。
これからもどうぞよろしくお願いします。




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